今日は雨模様。
傘をさして外を歩くのはちょっと億劫なのだが、屋内や乗り物の中にいれば話は別だ。思いの外楽しいのだ。台風が接近してきて交通が止まるかも知れない、そんな時、レストランの窓際に座り時間の流れを感じたい。家に帰りたくない。わざと遠回りしてしまう。雪が降ればステアリングを握り、右足に力を込める。行きつけのレストランでゆっくり本を読んだりする。わざわざ。
雨に濡れたプラットフォームに写る信号機。雨が斜めに流れて複雑な、しかし規則的な模様を創り出す列車の窓。雨の日ほど自然と人間の営みが隔離される時間(とき)はない。