買ってしまった。とうとう。
HOLGAの中でも一番ベーシックなプラスチックレンズモデルだ。Kodak PORTRA 400VC と T-MAX 400 の、カラー・白黒1本ずつ同梱されたセット販売商品(¥4,500-)。6X6または6X4.5、120サイズの ブローニー・フィルム を使用する中判カメラ、というわけだ。
中国製。通販で買ったのだが、”トイ”カメラということなので、無造作に送られてくると思っていたら、ちゃんと箱に入れられた状態で梱包され送られてきた。日本語の説明書も付属していて嬉しい。曰く「世界一どうしようもないチャーミングで制御不能なカメラです」「世界一いい加減で、どうしようもない、けれどもとてつもなく魅力的なカメラです」「裏フタは外れやすい(必ず外れます)ので、テープなどで止めることをお勧めします」などと書かれていて、いや、これはもう、期待が膨らんでしまいます。
実際にブツを見てみると、大まかなフォーカス調整は付いているし、晴れ・曇りの設定スイッチもある(効かないそうだが)。ホットシューがあるので外部フラッシュ撮影も出来るし、バルブもあるので夜景も撮れそうだ。三脚穴だってあるぞ。6X6、6X4.5、それぞれに対応するフレームマスク、レンズキャップも同梱されている。
LOMO 同様、そのスジでは有名なカメラで(わりと最近知ったのだが)、知れば知るほど不思議なカメラだ。銀塩派はもとより、デジカメ派の中にもHOLAGAを愛用している人が多い。プロの中にも愛用者がいるというのもちょっとした驚きだ。フォトログなどを眺めていると、高級デジカメの画像に並んでHOLGAの画像が並んでいる。四隅はケラレて霞んでいるしフォーカスも流れている。しかし、懐かしさのような味わいのある画像も多い。なるほど、カメラとしての性能の低さを逆手にとっているわけか。
早速カラーフィルムを装填し、散り始めた桜を撮りに。
デジカメのようにその場ですぐ確認できないことに戸惑いを覚えたりする。毒されているなぁ。フィルムの巻き上げは「完全手動」である。巻き上げる量も、カメラの裏側にある赤い窓から見える、フィルムの裏紙に印刷されたカウンターの数字を見て決める。案の定、巻き上げるのを忘れてシャッターを切ってしまう。どんなアヤシイ画像になるのか楽しみだ。今では多重撮影出来ないカメラばかりだからなあ、新鮮だ。露出アンダーの場合、シャッターを2回切るというワザもあるそうだ。なんだか凄いぞ、HOLGA。
短時間でフィルム1本(12枚)撮影し、明日早速現像に出すとするか。どんな絵が撮れているかは後日のお楽しみ。