「フルートを楽しもう! in 酒田Vol.9」
◆公演日:2016.7月30日(土) 16:00 開演(コンサート)、18:00開演(Q&A)
プライベートレッスン 翌日7月31日(日)開催
◆出 演:Fl.上坂 学 Pf.近藤 盟子 Fl.黒木 亮 Cemb.黒木 香乃
◆会 場:くろき脳神経クリニック・リハビリ室「ジョンダーノホール」
◆詳 細:こちらからご覧下さい
→その1:コンサート編
→その2:Q&A編
→その3:プライベートレッスン編
→その4:酒田グルメ編
→その5:オマケ
<これまでの公演>
2008年:第1回・2009年:第2回・2010年:第3回・2011年:第4回
2012年:第5回・2013年:第6回・2014年:第7回・2015年:第8回
2016年:第9回
(上記リンクより順次ご覧下さい)
イベント翌日にジョンダーノホールで行われるプライベートレッスンの様子です。
<本年のプライベートレッスンより>

昨日のQ&Aでも受講されたTさんです。一番のお悩みは軽快なタンギングとのこと。タンギングはあくまでもオマケである事、タンギング無しで立ち上がりよく美しく音が出せなくてはならない事、タンギングはどんな骨格の人でも発音できる「TA-KA(Tu-Kuでは無い)」であるべきだと言う事、ダブルタンギングはTAとKAのどちらでも反応良く出せればそれで良い事、等々、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲第1楽章を題材にレッスン致しました。もちろん上坂メソッドの当て方もアドバイスしました。そしてチャルダーシュの音楽的な演奏を最後に取り上げ、あっという間に時間は過ぎました。

Yukikoさんはキャリア数ヶ月の初心者です。立ち方と持ち方がいかに重要か、頭部管を当てる場所は下唇と顎との間の首見にフィットしていれば大体どこでも良い事(それが証拠に、私が当てても良い音が出せる)、等々、基本と基礎中心のレッスンを致しました。持ち方と姿勢は大事で、人間は呼吸以外はどの動作も身体全体の筋肉を総動員して動作する生き物だから姿勢と持ち方が悪いと顔が力んで良い音を得られない、と言うことを実践。重たいものを持つ時に歯を食いしばったりしますね?つまり手で重たいものを持つのに顔のほおの筋肉も使う訳です。ですから、持ち方や姿勢が悪くって指が力めば唇も力む=良い音が得られない、わけです。フルートに適正があるようで私の言う事をすぐ理解してくれました。来年が楽しみです。

そして真樹先生も。9月に演奏するバッハを聞かせて頂きました。明るく、しっかりとした、時には豊かに太い素敵な音の持ち主ですよ。演奏会を楽しみになさって下さいね。 写真はありませんが、最初にイベント常連のYさん、ランチの後に黒木さんのプロコフィエフのレッスンもしました。黒木さんは上級者ですので、タッファネル=ゴーベールを使った高度な練習方法をアドバイス致しました。地道な訓練になりますが、必ず効果が期待できます。また、難しい運指の練習も、「その練習自体が音楽と感じられる教材を使う事」がとても重要です。なぜなら、音楽と感じられない教材で訓練しても、実際曲を吹く時に、つまり教材とは違って「音楽」を演奏するので応用が難しくなるからです。 とても充実したレッスンだったと思います。 是非来年は初めての方もエントリー下さい!
(酒田グルメ編へ続く)