◆公演日:2016年4月10日(日曜日)
14時開演(13時半開場)
◆会 場:ムラマツホール(村松楽器新宿本店2階)
◆出 演:Fl.上坂 学 Pf.近藤 盟子
◆参加費:一般券(大学生以上)¥2,000− 小中高校生¥1,500−
(未就学児のご入場はご遠慮ください)
◆詳 細:こちらからご覧下さい
今年で17回目、通称 ”東京場所” のご報告です。
<本日のゲネプロ>
*以下全22枚とも全て CANON EOS40D + EF-S18/55mm F3.5-5.6 IS
今年の東京Vol.17が始まります。セッティングが完了した会場に入ると、これからの素晴らしい時間を予感して心地よい緊張感に包まれます。
以前はKAWAI製だったピアノが、昨年末にスタインウェイに。まだまだ真っ新なピアノ、さて、どんな響きをプレゼントしてくれるのか楽しみです。
<本日の「親子で体験、フルートをさわってみよう」>
今年の体験コーナーは、昨年ふるーとを始めようとして中断、心機一転再開を決意したのえるちゃんです。
小学3年生の彼女にはフルートはやや大きい、でも綺麗な音が出て大喜びです。小さい子のレッスンは、先を急ぐよりも一つでも音が出たら一緒に喜ぶことが大事です。一つ音が出たという進歩を素直に喜んで、楽しんで、それから先のことを考えるのがイイですね。子供でも頑張ることの大切さや喜びは理解できるのです。
さあ、親子のコーナーが終わってイベント本編が始まります。
<準備完了、イベント始まります>
今回の試奏用楽器たち。以下のモデルが用意されました。
<銀モデル>
・モデルEX(頭部管銀製、他部分洋銀製銀メッキ、トーンホール引き上げ)
・モデルGX(頭部管、管体銀製、メカニズム洋銀製銀メッキ、トーンホール引き上げ)
・モデルDS(総銀製、トーンホール引き上げ)
・PTPモデル(総銀製、プラチナメッキ)
・SRモデル(総銀製、トーンホール半田付け)
・SR−PTPモデル(総銀製、トーンホール半田付け、プラチナメッキ)
・アルトフルート(総銀製)
<9K全2本>
・9Kモデル(総9K、トーンホール引き上げ)
・9Kモデル・SR・Heavy(メカニズム銀製、トーンホール半田付け)
<14K全3本>
・14Kモデル(頭部管・管体14K製、メカニズム9K製、トーンホール引き上げ)
・14Kモデル(総14K製、トーンホール引き上げ)
・14Kモデル・SRタイプ(頭部管・管体14K製、メカニズム9K製、トーンホール半田付け)
<18K全1本>
・18Kモデル(頭部管・管体18K製、メカニズム9K、トーンホール引き上げ)
<プラチナ1本>
・プラチナモデル(頭部管・管体プラチナ製、メカニズム銀製、トーンホール引き上げ)
今年1月にリリースされたばかりの9K-SRが注目ですね。
<本日のプロムナードコンサート>
リクエストによるミニコンサート、プログラムは以下の通りでした。
●J.S.バッハ:ソナタ ホ長調 BWV.1035より、第1楽章、第2楽章
フルートを始めたら一度は憧れるバッハ、真作とされる4つのソナタの中で、
このホ長調のソナタが一番明るい響きを持っています。
●カプレ:夢(REVERIE)
フランスの作曲家、指揮者です。ドビュッシーと親交があり、「月の光」など
有名なピアノ曲のオーケストレーションでも有名な音楽家です。
●ヴィドール:組曲より、ロマンス
フランスオルガン界のヴィルトゥオーゾです。
ロッシーニと面識があり、弟子にはミヨーらがいるという長期にわたる
音楽界で活躍した人物です。
●バートン:ソナチネ より、第3楽章
ニューヨークのフルートクラブ作曲コンテストの入賞作品です。
この3楽章はスペインの舞曲をモチーフにした鮮烈なリズムが特徴的です。
アンコールは、やはりリクエストにあった、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」から「踊りあかそう」でした。たくさんの拍手をありがとうございました。
<本日のQ&A>
●これから始める魅惑のフルート【フルートはこうやって楽しく始めるものなんだ】
これからフルートを始める方、比較的キャリアの短い方のためのコーナーです。受講されたのはキャリア1年ちょっとの親子さんです。息子さんは小学生ですがとても美しいしっかりとした音を持っていてびっくり。速いテンポになると運指がぎこちない、安定したアンブシュアを、というお悩みです。素早い運指は脱力が要なのですが、不要な力を抜く為には「力む必要の無い持ち方と姿勢」に注意しなければなりません。口への当て方、持ち方、姿勢を修正することで見違えるほどレガートが美しくなりました。もちろん、アンブシュアも改善して音も安定しました。ヨカッタ!
●上坂メソッド:【驚くくらい楽に音が出せて、おまけに音程も良くなる当て方とアンブシュア、遠鳴りのする音の作り方、美しいビブラートを目指して】
続くお二人はアンブシュアに加え、息の支えはどうしたら良いのか、綺麗なタンギング(特にダブる)の方法は、という質問、これぞ「上坂メソード」の得意とする内容です。
息の支えは、一言で言えば「息を吸う時の動作」です。管楽器や「吸う、吐く、という呼吸のメカニズムで全てをまかなう」訳です。息の支えは「安定して息を吐くことが目的」であり、だからこそ自由にしゃべることが出来るのですね。つまり、意のままに息をコントロール(強弱)して大きな声や小さな声を実現する、その能力をフルートで利用するわけです。息を吸う力を加減して吐く息の量をコントロールしているのですから、息を吸うという動作を息を吐きながらでも意識しなくてはなりません。そこが感覚的にちょっと難しく感じるのですね。
講習を聞きながら聴講せいている皆さんもさっそく試してみます。
そして、タッファネル=ゴーベールのEJ.4を使ってダブルタンギングの演習です。テンポはゆっくり、タンギングがTでもKでも反応良く立ち上がりの良い音作りを目指します。そうです、音階は音作り、音楽作り、指の訓練ではありません!指の訓練と思った途端に効果は半減以下になってしまいます。
●豊かな低音と綺麗な高音を【大きな音、小さな音を求める前に】[New!]
こちらのお二人は高音に悩みをお持ちでした。確かに美しい高音は難しい。上坂メソードを使ってアンブシュアと当て方を修正した後、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」を使ってミニレッスンです。音の激変ぶりに会場からため息が漏れましたよ(ヨカッタ!!)。この他、テクニックが付く音作り法【ゆっくり練習、確実に上達】[New!]、自分の音に陶酔しよう!満足の演奏方法を【プロ奏者のピアノ伴奏で吹いてみよう!!】の講習もありました。
客席を回ってワンポイントアドバイスです。質問、疑問、悩みは尽きませんね!それだけ皆さんまじめに、真剣にフルートを楽しまれているという証です。
<本日のムラマツフルート大試奏会>
こちらもお楽しみの一つ、大試奏会です。当日用意された全てのモデルを自由に試奏して頂けます。
みんな真剣だなあ、楽器を買う時みたいですね(*^_^*)
この後、ヨハン・シュトラウスのトリッチ・トラッチ・ポルカで全材質の吹き比べです。一番人気は僅差で新モデルの9K-SRとなりました。9K特有の明るい音色でありながらしっかりとした輪郭があるのはさすがSR。また、希望された参加者のお持ちの楽器でも吹き比べしました。
<本日のグランドフィナーレ〜大合奏>
フルート2パートとピアノで「あすかのテーマ〜風笛」です。感動的なフィナーレ、美しいアンサンブルです。
<本日の「フルートここだけの話」>
毎回楽しみな丹下店長のお話し。
今回は亡くなったばかりのフルート奏者・ニコレさの秘話でした。へ〜。
<本日のフルート無料診断>
クライスではお馴染み、清水さんによる楽器診断です。簡単なことはその場で調整出来ますが、楽器の状態を知り、必要なら後日調整に出すようアドバイスするコーナーです。本当は無料調整にしたいのですが、何十人もの楽器を調整するのは時間的に無理(1日がかりになってしまう)ので「診断」なのです。自分の楽器のコンディションを知ることは大切です。教えて貰えるのはありがたいことですね。
<本日のフルート何でも質問箱LIVE>
診断の間、みなさんの質問にお応えしていきます。一番の関心事は頭部管の当て方などやはり上坂メソードです。受講されなかった方も、ちょっとアドバイスするだけで音が激変、納得の時間です。
全てのプログラムも終わり、
記念撮影〜(^.^)
時間の都合で先に帰られたれた方も何人もいらっしゃったのがちょっと残念。これ、私の「おもしろ顔、変顔してね!」の号令に、それぞれ面白い顔しているんですよ(笑)。
ということで、
<本日の打ち上げ〜\(^o^)/>
お楽しみの仕上げはこれでしょう!!
イベントの感想、お互いの情報交換、尽きることの無いおしゃべりは楽しい!!
今回の打ち上げ会場は海鮮が売りの居酒屋、この海老もまだ生きていて動いていました(;゜ロ゜)
動いているけど食べました(;゜ロ゜)
頭は唐揚げにしてくれるサービスで2度旨旨でしたヽ(^。^)丿
今回も参加された皆さんのおかげでとても良い会となりました。
また来年も開催しますよ、また集まりましょう。
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