7年連続7回目の開催となる「フルートクライス・フルートを楽しもう! in 酒田Vol.7」のご報告です。今回も充実した内容、旨旨なお食事で大満足です〜ヽ(^。^)丿
<アプローチ編>
今年も楽しみな酒田場所の開催です。コンサートもQ&Aも工夫を凝らして自信の内容です。いつもの様に庄内空港に降り立つと、この様な嬉しいプラカードを持ったチェンバロ奏者のkanonさん(黒木香乃さん)が出迎えてくれました。今回は7回目にして初となるクライスのピアニスト近藤さんと一緒です。上記画像中のにゃんこはシャオラン(左)と千代丸(右)の幼少期、黒木亮さんとkanonさんの黒木さんご夫妻は、千代丸の里親さんなのです。今年も会えるかな〜。
*スマホ
当日に東京を発ち、合わせと本番を行いますので搭乗するのはいつも始発便。搭乗前にコーヒーでも飲んで落ち着きたいので早朝4時過ぎのリムジンバスで羽田に向かいます。よって朝は3時起き( ゜Д゜)
<ゲネプロです>
*以下13枚 CANON EOS40D + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS
まぐろ丼で朝食(9/9分でご報告します)の後会場入り、さっそくゲネプロです。いつもながら美しい響きのホールです。ピアノの近藤さんは初めてなので先にゲネプロ、フルートに憧れる名曲集です。
続いてチェンバロとの合わせです。サンスーシー宮殿の栄華というテーマで、華麗なる音楽家達の作品を演奏します。
黒木さんと共演するグラウンのトリオを。アーティキュレーションを打ち合わせ。バロックにおいてアーティキュレーションはとても重要で音楽の要ともなります。
<本日の開演前>
今年もムラマツの伊藤くん(当地酒田出身です)が来てくれました。無料の調整会です。クライス行事おなじみの特典です。ありがとう。
そして、毎年仙台から来てくれるチェンバロ制作者の林さんの調律で準備万端です。調律は今回の演目がロココと言うことで幅広く対応できるヴェルクマイスターで。
<開演しました:前半>
ホールの館長にして脳外科医師、フルートも上級者の黒木さんの挨拶で開演です。
お話しは私が。曲ごとに解説をして進めて行きます。
前半のプログラムは以下の通りです。
<サンスーシ宮殿の栄華〜C.P.E.バッハ生誕300年>
●フリードリヒ大王:ソナタ XXIII G-dur(Fl+Cemb)
プロイセン国王の作品。多分、フルートの師であるクヴァンツの手が入っているでしょう。
●カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:ソナタ B-dur Wq.130(Fl+Cemb)
その大王の元でチェンバロ伴奏を務めていたカール・フィリップ・エマヌエルです。名付け親のテレマンの死を期に大王の元を離れますが、それは単なる伴奏者としての扱いしかしてもらえず音楽家として認めてもらえなかった事に対する不満の表れ、という説があります。兄弟中一番の親孝行者と言われています。
●フランツ・ベンダ:ソナタ F-dur(Fl+Cemb)
大王の元にはたくさんの音楽家が集まり仕えていました。
ベンダはヴァイオリンの名手として君臨しました。
●カール・ハインリヒ・グラウン:2本のフルートと通奏低音のためのソナタ Es-dur(2Fl+Cemb)
カール・ハインリヒは声楽家でしたが、より有名なお兄さんでヴァイオリニストのヨハン・ゴットリープ・グラウンも大王の下へ仕えていました。声楽家のカールがフルートの曲を作曲するのはちょっと意外な気もしますが、仕えている大王がフルートをたしなむのですから必然だったのでしょうね。
大王、カール・フィリップ・エマヌエル、ベンダのソロと続き、
前半最後はグラウンのトリオです。
ここで休憩です。
<開演しました:後半です>
後半は、フルートを吹いていれば多くの人が憧れる曲、この曲が吹きたくてフルートを始めたという作品の特集でした。
<憧れのフルート〜リクエスト特集>
●リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
はい、ストップウオッチを持って下さい、1分以内に演奏を終えます、と言うような名人芸にたびたび登場する名曲です。原曲はもっとエレガントで蜂の飛ぶ様子を描写しているユニークな作品です。原曲は管弦楽。個人的には久しぶりに演奏するのでちょっとは気を入れて練習しました。原曲のようにエレガントな演奏にしよう、と、打ち合わせしていましたが、いざ始まってみれば、、、、、!
●シューマン:「子供の情景」より、トロイメライ(夢)
原曲はピアノ曲。ピアノを始めれば比較的初期に接する超名曲ですね。愁いを帯びた旋律はフルートの得意とするところなのです。
●メンデルスゾーン:春の歌
明るく流れるような旋律。無言歌とはうまいことを言いましたね、メンデルスゾーンさん!まさに歌うような旋律が心地よい作品です。
●村松 崇継:EARTH
ジブリ映画「思い出のマーニー」の音楽も担当しているという超売れっ子作曲家。EARTH、大人気の作品ですね。
●フランク:ソナタ イ長調より、第1・4楽章
原曲はヴァイオリンソナタですが、もはやフルートの曲のように演奏される作品です。ピアノが大活躍し、またピアノへ求められる技術も極めて高度、「ヴァイオリンの飾り付きピアノソナタ」が正しいでしょうか。本日はフルートでお飾りを施させて頂きました(笑)。
アンコールにフルートとピアノで「近藤盟子編曲:小さい秋みつけた(隠しテーマ付き)」を久々に披露。4拍子の曲を3拍子にアレンジしていますので、この有名な曲に案外気付かない人も。そして、kanonさんのチェンバロ伴奏と黒木さんの共演で、大バッハの「主よ人の望みの喜びよ」を演奏。
素晴らしい共演者に感謝です。たくさんの拍手もありがとうございました。
ということで、、、
<打ち上げ〜>
今年の打ち上げはワインバル(旨旨)。とりあえずはビールですけどね。
*以下2枚スマホ
共演のkanonさん(左)と地元のMaki先生、毎年お越し頂けて光栄です。ありがとう!
そして近藤さん(中)とムラマツの伊藤くん(右)と。
お疲れ様でした。
(Q&Aへ続く)
JUGEMテーマ:音楽