ザ・トリオ Fl,Ob,Fg,Pf
◆公演日:2008.1月26日(土) 19:00 開演
◆出 演:Fl.上坂 学
Ob.宮崎 亜希
Fg.山下 真悟
Pf.近藤 盟子
◆お話し:大竹 亮
◆会 場:スペース・Do(東京都新宿区、JR新大久保、または、JR大久保駅近く)
オーボエの宮崎さん、ファゴットの山下君をゲストに迎え様々なトリオをお届けいたしました。お越し下さった皆様も、いらっしゃれなかった皆様も、お気軽にコメントお寄せ下さい。お待ちしています。
*KissDN + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

ゲネプロ
*KissDN + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

ゲネプロ
*SONY R-1

前半お話し
*SONY R-1

バッハ
*SONY R-1

*KissDN + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

ゴーベール、モシェレス
*SONY R-1

*SONY R-1

後半お話し
*KissDN + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

ハイドン
*SONY R-1

*KissDN + EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS

ウエーバー
プログラムは以下の通りです。
● J.S.バッハ:Johann Sebastian Bach
(1685.3.21ドイツ、アイゼナハ〜1750.7.28 ライプツィヒ[65歳])
−「音楽の捧げ物」BWV.1076より、第12曲トリオ・ソナタ
(Fl,Ob,Fg,Pf、原曲:Fl,Vln,BC、1747[62歳])
I.Largo 3/4
II.Allegro 2/4
III.Andante 4/4
IV.Allegro 6/8
● ゴーベール:Philippe Gaubert
(1879.7.3フランス、カオール〜1941.7.8パリ[62歳])
−フルート、オーボエ、ピアノのための「タランテラ」
(Fl,Ob,Pf、1903年[24歳])
● モシェレス:Ignaz Moscheles
(1794.5.23チェコ、プラハ〜1870.3.10ドイツ、ライプツィヒ[76歳])
−フルートとオーボエのための小協奏曲ヘ長調
(Fl,Ob,Pf、原曲:Fl,Ob,Prch、1868年作曲[74歳])
● ハイドン:Joseph Haydn
(1732.3.31オーストリア、ニーダーエーステライヒ州ローラウ〜
1809.5.31 ウイーン[77歳])
−ロンドントリオ第1番ハ長調 Hob.IV-1
(Fl,Ob,Fg、原曲:2Fl,Vlc 、1794年[62歳])
I.Allegro moderato 4/4
II.Allegro 2/4
III.Andante 4/4
● ウエーバー:Carl Maria von Weber
(1786.11.18(20)ドイツ、ホルシュタイン州オイティン〜
1826.6.5イギリス、ロンドン[40歳])
−トリオ ト短調 Op.63(J [イェーンス番号] 259)
(Fl,Fg,Pf、原曲:Fl,Vlc,Pf、1814-5[28-9歳])
I.Allegro modrato 3/4
II.SCHERZO : Allegro vivace 3/4
III.SCHAFERS KLAGE (羊飼いの嘆き) : Andante espressivo 6/8
IV.FINALE : Allegro 2/2
アンコールは、Over the Rainbow(山下真悟・編曲、Fl,Ob,Fg,Pf)でした。
バッハ作品の話になると俄然張り切り出す解説の大竹さんである。それも今回は「音楽の捧げ物」。つまりこうである。バッハの長男・フリーデマンは大酒飲みの放蕩息子(私は長男である)、次男のエマヌエルは親孝行で弟たちの面倒を見、父であるセバスチャンをフリードリヒ大王に会わせた(大竹さんは次男である)。はあ。次男の親孝行で目出度く大王に会えたバッハは感激し、大王から示された主題で素晴らしい作品を残した。それが「音楽の捧げ物」なのである。オリジナルのヴァイオリンの代わりにオーボエで演奏した今回の捧げ物は、それはそれで十二分に音楽的で、楽しく、深く、面白かった。バロックのこと、なおさらこのような戯れも許されるであろう。
フルートをやっている人なら誰でも知っている超有名人、天才ゴーベールは、10代でパリ音楽院を卒業しそのまま音楽院のオケの首席フルート奏者になった人である。後にオペラ座の指揮者として活躍した。フルート奏者の作品はたくさんあれど、ゴーベールほどセンスの良い作品はそう滅多にない。美しく、感動的で音楽的。フルート2本で演奏しても素晴らしいに違いない。現在目論見中なのである。
ピアニストとして頭角を現したモシェレスはチェコの生まれである。ウィーンに出てサリエリに学び、メンデルスゾーンを教えた。このキャリアからはフルートとオーボエは想像しがたいが(実際、作品はピアノ曲がほとんどだ)なかなかの秀作。それぞれに発揮できるテクニック、それでいて親しみやすい主題。うーん、いいなあ。この曲もフルート2本で演奏してみたい曲なのだ。
休憩を挟んで後半1曲目はハイドンのロンドントリオ。ロンドン滞在中の作品。このトリオも大好きな曲で、過去に何回か演奏したことがあります。でもそれは、フルート、ヴァイオリン、チェロという編成。今回はフルート、オーボエ、ファゴット。オリジナルである2本のフルート、チェロという編成で演奏したことがありません(笑)。でも、どうやらアマチュアも視野に入れた作品らしく、まあ、音が出ればなんで演奏しても良い、ということらしい。シンプルで親しみやすく明るい曲想は小気味良い。単純なメロディをゲイジュツに出来たのはハイドンの才能ならではでしょう。フルート2本にホルン、なんて編成でも面白そうです。
最期に、好きなアンサンブルは?と聞かれたら間髪入れずに名が出るウエーバーの大傑作、トリオです。フルートパートはヴァイオリンで演奏しても良いことになっていますが、これ、逆ですね、ウエーバーの頭の中にはかなりの比率でヴァイオリンが占めていたハズ。だって、フルートには困難な素速い跳躍が至る所に出てきますからね、フルートのことを知らなかった、ということはないでしょう。それでも大好き、演奏しながら泣けるロマティックでファンタスティックな大作です。
次回は4月5日、フルートの沼崎麻里子さんをゲストに迎え、ヴィルトゥオーゾなダブル・コンチェルトをお楽しみ頂きます。どうぞお出かけ下さい。お待ちしています。
<本日のコラム>−−−−−−−−−−−−−−−
フルート・コミュニケーション Vol.138
■リード楽器■
本日のゲストお二人の演奏楽器はリード(Reed:葦)楽器である。それもダブルリード。材料を買ってきて自分で削る。良いリードが出来る確率は10%とも聞く。大変だなあ。良いリードが出来上がったとしても寿命は数日、楽器本体の材質も木なので気を使うし、から拭きだけでよいフルートとは大違いだ。リード楽器は、他にもクラリネットやサキソフォン(共にシングル・リード)などがあるが、実はフルートもリード楽器と言うことも出来る。いわゆるリード楽器は、息でリードを振動させて、その振動が音になるのだが、フルートは息そのものを振動させて音にする。「エア・リード」というわけだ。トランペットなどの金管楽器は唇を振るわし、その振動が音になるので「リップ・リード」。つまり、管楽器は全部リード楽器と言うことが出来るのだ。
オーボエもファゴットも、フルートに比べたら息を音にする効率がとても良い。フルートの場合は酸欠になる前に息が無くなってしまうが、ダブルリード楽器では、息が余っているのに酸欠になって、「ぶふぁぁー」と息を捨てて息を吸っている。息が余って羨ましいかはビミョーな感じですね、だって、苦しそうですから。
(ま)
<本日の打ち上げ>−−−−−−−−−−−−−−−
*SONY R-1

*SONY R-1

会場に着くと、「先生、乾杯の練習を十分やっておきました」といつも通りの言葉が。はん、フルートの練習もそのくらいやりなさい!
例によって大騒ぎのひととき。
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