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[ソロイスツVol.136] バッハ家の系譜 〜木管の響き・IX〜
◆「クライス・フルート・ソロイスツ」サロンコンサート Vol.136
  バッハ家の系譜 〜木管の響き・IX〜 2Fl,Pf(サクライ木管製フルート使用)
◆公演日:2007.11月10日(土) 19:00 開演
◆出 演:Fl.上坂 学、遠藤 尚子 Pf.近藤 盟子
◆お話し:大竹 亮
◆会 場:スペース・Do(東京都新宿区、JR新大久保、または、JR大久保駅近く)

久々登場の遠藤さんをお迎えし、サクライの木管製フルート(詳細は後述)でのソロとトリオの夕べ。バッハ一族の名作をお楽しみ頂いた。

*Kiss DN

大竹さんのお話で開演。

*D200

お馴染み、打ち合わせ無し、何を聞かれるか分からないドキドキのトーク。

*Kiss DN

演奏が始まります。

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休憩中。

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サービスの飲み物のサーブ。

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サクライフルートの制作者の1人、櫻井秀峰氏による楽器のお話し。
遠藤さんの持つ黒いフルートは、白樺の木を薄くスライスし接着剤で貼り合わせ厚みを作ってから制作した楽器で、木の割合が80%程。私の持つベージュの楽器は、デュポン社製による樹脂に木の粉末を10%程混ぜた素材から作られている。10%の割合は難しいとのことで、現在では木の含有率が1%程に下がっているらしい。

*D200

アンコール。

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ちょっとしたハプニング?(クイズにするはずのアンコールの曲名を言っちゃった)

プログラムは以下の通り。

● カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ :Carl Philipp Emanuel Bach
 (1714.3.8 ドイツ・ヴァイマール〜1788.12.14ハンブルク[74歳])
  −2本のフルートと通奏低音のためのトリオ ホ長調 Wq.162
   (2Fl,Pf、1749年[35歳])
     I.Allegretto 3/4
     II.Adagio di molto 4/4
     III.Allegro assai 6/8


● ヨハン・クリスチャン・バッハ:Johann Christian Bach
 (1735.9.5ドイツ、ライプツィヒ〜1782.1.1イギリス、ロンドン[46歳]) 
  −ハープシコードかピアノフォルテのための6つのソナタ、フルートまたはヴァイオリンの伴奏付き Op.16より、第4番イ長調
   (Fl,Pf、1779年[44歳])
     I.Allegretto 2/4
     II.PASTORALE : Non tanto allegro 6/8

−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

● ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:Johann Sebastian Bach
 (1685.3.21ドイツ・アイゼナハ〜1750.7.28 ライプツィヒ[65歳])
  −フルートとオブリガートチェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV.1030(Fl,Pf)      
   (1729年頃完成か[44歳]、ケーテンで作曲、ライプツィヒで完成か)
     I.Andante 4/4
     II.Largo e dolce 6/8
     III.Presto 2/2


  −2本のフルートと通奏低音のためのトリオソナタ ト長調 BWV.525
   (2Fl,Pf、1727年頃完成か[42歳])
   (原曲は長男フリーデマンの鍵盤楽器練習曲として作曲されたオルガン独奏曲)
     I.Allegro 4/4
     II.Adagio 12/8
     III.Allegro 3/4

アンコールは、コレッリ:「クリスマス協奏曲」よりII.Allegro、近藤盟子・編曲:とんび(隠しテーマ:主人は冷たい土の中に)でした。


今回使用した2本のサクライ木管はユニークです。上の画像にも書きましたが、木の含有率が100%ではない、言わば合板の素材で出来た楽器です。黒檀に代表される木製フルートの素材は、良質な物ほど枯渇傾向にあるとのことで、10年20年先を見据えての実験的要素もあるようです。しかしながら、その音色は"木"そのもので暖かく気持ちがよい。遠藤さんが使った"白樺スライス"はモダーンなカットの歌口でしたが、私が使った"粉末10%"の歌口は丸く小さく、俗っぽい言い方をすれば「息の入らない」楽器なのですが、金属製楽器のように強引な吹き方をせず、一歩下がってふわぁ〜っと吹けば、バリバリシャキーーーンと鳴ってくれて気持ち良いことこの上ない。当日お聞きになって、私の音がパワフルだとかバリバリだとかお感じになった方がいるかも知れませんが、ふわぁぽわぁほー、と軽く吹いていたのですよ、常に。今回のプログラムは、そんな楽器の特性をよく表現できる曲をチョイスしたといっても過言ではないのです。

一番人気だったセバスチャンの次男C.P.E.バッハのトリオは、親父であるセバスチャンの作品をも凌ぐ後期バロックの最も有名で明るく楽しいトリオと言って良いでしょう。当シリーズでも何度か演奏していますが、大竹さんの次男贔屓の解説も飛び出し会場を沸かせました。私も客席からヤジを飛ばしましたけどね。もちろん、C.P.E.も大竹さんも次男、放蕩息子呼ばわりされるセバスチャンの息子フリーデマンも私も長男です(コラッ)。なお、このトリオは、フルート1本のソロ版もあって、ソロ版ではチェンバロの右手はトリオの1st、フルートのソロはトリオの2ndとなっています。

クリスチャンのソナタは、私がこれまでに3,000曲近く演奏してきた中でフルートが最も伴奏に徹した曲、正真正銘"ピアノソナタ"です。そりゃ、もう、暇なほど(笑)。ところが意外にも人気がありました。アンケートに○がたくさん付いている。確かに、狭く響かない自宅の部屋で練習しているときは、はぁ〜、とため息混じりでしたが、響きの良いDoで演奏するとフルートが伸びやかに響き渡り、曲全体を豊かにするんですね。究極の縁の下の力持ち的ソナタ。白状しちゃいますけど、この曲が演奏していて一番気持ち良かったんですよね、悔しいけど。比較的初心者のアマチュアでも十分演奏可能ですので、是非発表会で取り上げてみて下さい。

休憩を挟んで後半最初は大バッハ(セバスチャン)の大作、ロ短調のソナタです。この曲の特徴は、もはや急-緩-急-緩という教会ソナタ形式ではない急-緩-急という3楽章形式であること、伴奏が通奏低音ではなく、弾く音を完全に作曲されている(通奏低音ではなく、オブリガート(飾り付き)チェンバロ)だということです。バロックファンだけでなく、フルートを愛好する人達の憧れの曲でもあります。バロック特有の即興的な装飾を必要とせず、モダーンのように曲を分析するという側面も持ち合わせています。テンポ感、アーティキュレーションは悩みの種です。今回はモダーンな解釈で演奏した為なのか、人気が今一つだったのがプチ凹み(T_T)。

最後に演奏したセバスチャンのトリオは、通常はオルガンの為のトリオソナタとして有名です。トリオと言ってもオルガンが3台なんじゃなくて、1人で1台のオルガンを弾くけれどメロディ(声部)が3つ(=トリオ)という意味です。解説の大竹さんも「オルガン独奏曲」としていますが、楽譜には「本来は2台のマニュアル・ペダル式チェンバロのため」だと書かれています。軽快で明るく楽しいトリオです。僅差での2番人気となりました。


来月の次回公演は、フルート・アンサンブル・シエロをゲストに迎えて、フルート四重奏をお楽しみ頂きます。是非お出かけ下さい。心よりお待ち申し上げます。


<本日のコラム>−−−−−−−−−−−−−−−

フルート・コミュニケーション Vol.136

■マッサージ■

 2ヶ月前に下りの坂道で滑ってカーリングの選手の様な格好で右膝を強打し悶絶して以来、右足の調子がどうも悪い。膝を庇って無理な歩き方をしているらしく、先月のこの演奏会の帰りにも両足のふくらはぎが痙って歩けなくなり、えらい目にあった。当の膝は既に大して痛くもなく順調な回復なのだが、周辺の筋肉が無理をして筋肉痛が酷いのだ。このところ理学療法士の治療(マッサージ)を受けているのだが、治療の後はウソのように快適で、もう治ったんじゃないかとさえ思えるほど。さすが専門家。

 先日のこと、いつものようにマッサージを受けていると He ("彼"ではありません)の予感がした。そりゃ、我慢するでしょ、普通。「あ、そんなに緊張しなくていいんですよ、楽にしてくださいね」と先生は優しい。そういうモンダイじゃ無いんですけどね!またあるときは、腰からお尻の辺りをマッサージされてとてもくすぐったい。でもその事を言い出せない気の弱い私。「あ、痛いですか?」と、マッサージが優しく柔らかくなり、更にくすぐったくなったのであった。。地獄じゃ。

 こんな調子で好きな写真を撮りに行けず、最近はもっぱら食べ物を撮って喜んでおります。旨そーー。

(ま)


<本日の打ち上げ>−−−−−−−−−−−−−−−

みんなで楽しく美味しく。参加自由、初めての方も大歓迎。
終演後お声をお掛け下さいねーー。
先月に引き続き、韓国料理店で。

*Kiss DN


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カムジャタン(ジャガイモのスープ)を食べた後のスープの残りで"おじや"を作ってもらっているところ。激旨!

*D200



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