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[ソロイスツVol.134] 華麗なるデュオの世界
◆「クライス・フルート・ソロイスツ」サロンコンサート Vol.134
  華麗なるデュオの世界 2Fl,Pf
◆公演日:2007.8月11日(土) 19:00 開演
◆出 演:Fl.上坂 学、斉藤 歩 Pf.近藤 盟子
◆お話し:大竹 亮
◆会 場:名曲喫茶・ミニヨン

今回は、ソロを挟んで人気のデュエットというプログラムだ。笛吹きにとってドップラーのデュオは魅力満載だし、後半のダンツィはフルート空白期の始まる時代であり、貴重とも言える名曲だ。オリジナルはフルートとクラリネットだが、フルート2本でもその魅力は十二分なのだ。

また、今回でミニヨンでのソロイスツの公演は最後となった。ミニヨンの雰囲気を優先すべきか、音楽的な環境を優先すべきかはオーガナイザーとしてここ数年の懸案事項でずっと悩んでいたのだが、ここで決断し次回からよりよい音楽環境の場へと引っ越しするわけである。次回公演は10月、会場はスペースDoである。

*全て EF20mm F2.8 USM

ゲネプロ


前半は歩せんせーとお話し


後半は私とお話し

プログラムは以下の通り。

● F.ドップラー:Albert Franz[Fernc] Doppler
 (1821.10.16 ハンガリー、ランベルク[現リヴォフ]〜1883.7.27 オーストリア、バーデン(ウイーン郊外)[62歳])
  −アンダンテとロンド(2Fl,Pf)

● F&K.ドップラー:Franz&Karl Doppler
  −ハンガリアン・ファンタジー Op.35(2Fl,Pf)

● F.ドップラー:Albert Franz[Fernc] Doppler
  −ハンガリー田園幻想曲 Op.26(Fl,Pf)

     −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

● ダンツィ:Franz Danzi
 (1763.6.15ドイツ、シュヴェツィンゲン〜1826.4.13 カールスルーエ[62歳])
  −コンチェルタンテ(協奏交響曲)変ロ長調 Op.41(2Fl,Pf)
   (原曲:Fl.Cla.Orch.、1814年頃作曲[50歳])
     I.Allegro moderato 4/4
     II.Larghetto 3/4
     III.POLONAISE:Allegretto 3/4

アンコールは「お月様」(近藤盟子:編曲)でした。

ドップラーの作品群は極めて大勢の奏者たちによって、それぞれに様々なシチュエーションのもと演奏されており、また、録音も多く、改めて説明する必要がないほどである。オーケストラ奏者・指揮者だったドップラー兄弟は、オフシーズンに演奏旅行して各国を回った。シンメトリーにフルートを構えたスタイルは有名だ。楽譜に書かれている細かい音符群は、時として個々に重要な意味がないこともある。ある音からある音への素速い音階・半音階・分散和音は、その響きが大切なのである。デュオで書かれた2声の素速い音符群が、方や10個の音からなる音階、方や9個の音からなる音階、それを同じ拍の中に同時に演奏せよ、という指示も珍しくないのである。厳密に演奏すればずれるわけだが、極めて速い速度での演奏では、その響きが印象に残る。響きが重要なのである。しかも、文句無く楽しい。それで良いと思う。一般論として、音楽は楽しさや美しさが優先されるべきで、聞き込んでいくうちに音楽への傾倒が更に望まれれば、作曲家自ら解説しないと理解できないような難解な音楽へと進めばよいのである。

我々笛吹きにとって、ダンツィとの出会いは彼の木管五重奏が主であろう。私もそうだった。音大に入り、初めてオーボエやファゴットと合奏したとき、まずはダンツィを演奏したものである。しかし、管楽器の為の作品が多いダンツィ自身はチェロ奏者であった。フルート、ヴァイオリン、チェロ、という編成の室内楽も残している。そして、ダンツィの両親はイタリア人である。生まれはドイツでもイタリアの血が流れているのである。18世紀後半、ドイツではまだまだイタリア人はスターであり続けた。その子供であるダンツィも音楽的環境に恵まれ優遇されていたとしても想像に難くない。このフルートとクラリネットのための協奏曲は、特に1楽章はモーツァルトを強く連想させるフレーズと響きを持っている。笑いさえ誘ってしまうほどよく似ているのである。モーツァルトと同じマンハイムで活躍したダンツィは、モーツァルトの音楽に触れるチャンスがあったに違いない。お勧めの1曲だ。


<本日のコラム>−−−−−−−−−−−−−−−

フルート・コミュニケーション Vol.134


■大事なお知らせ■

 当サロンコンサートも本日の公演で12年目に突入いたしました。会場のミニヨン、熱心に聴いて下さる皆様、いつも面白く興味深いお話しをして下さる大竹さん、皆様のおかげです。ありがとうございます。区切りが良いというわけではありませんが、次回公演より会場を移すことになりました。

 ミニヨンでのサロンコンサートは、フルート3本によるアンサンブルでスタートし、一般的には知られていない数々のアンサンブルをプログラムに取り上げ、解説の大竹さんを大いに困らせたりしました。今ではフルート音楽のオーソリティです!その後、活動の幅を広げるためにピアノの入ったアンサンブルやソロをプログラムに取り上げ、今日に至ります。今までに演奏した曲は数百曲、半分は一般的に知られていない「知られざる名曲」です。・演奏家の仕事は、既知の名曲を再演することだけではなく(それも重要な仕事です)、知られていない名曲の発掘と啓蒙によって、愛好家の皆さんの生活や人生をより豊かにすることにあります。

 新しい会場は、管楽器専門店のホールで最大で120席という今までよりもはるかに広大な(笑)スペースがあります。低いながらも舞台もある立派な音楽ホールです。佇まいはホール以外の何物でもありませんが、テーブルを配し、今までと同様にアットホームな、気軽な、堅苦しくない雰囲気の中、響きも音楽も更なるバージョンアップを目指します。どうぞ皆さん、新しい会場でのコンサートへも是非お運び下さい。

(ま)


<本日の打ち上げ>−−−−−−−−−−−−−−−



久しぶりに解説の大竹さんも参加しての打ち上げ。いつもながら楽しく過ごせましたね。



何やら男だけで盛り上がる面々。何を話しているんだか。


<本日の腹ごしらえ>−−−−−−−−−−−−−−−



調子悪いと、歩せんせーはサラダを食べ、



お腹の空いた私は、ハンバーグのカレーソースで失敗し、



でも、お茶はしっかりするんです。


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