〜20世紀の音楽・VII〜 2Fl,Pf
◆公演日:2007.4月14日(土) 19:00 開演
◆出 演:Fl.上坂 学、斉藤 歩 Pf.近藤 盟子
◆お話し:大竹 亮
◆会 場:名曲喫茶・ミニヨン
20世紀の音楽は、"現代曲"として「難しい」「良く分からない」と敬遠されがちですが、そんなことはない、美しい曲もたくさんありますよ、という企画でした。
*以下5枚 SONY DSC-R1

ショッカー:3つのダンス

カルク=エラート:シンフォニック・カンツォーネ
プログラムは以下の通り。
● 矢代 秋雄:Akio Yashiro
(1929.9.10.東京・大森〜1976.4.9.逗子[47歳])
−2本のフルートとピアノのためのソナタ(1956〜8年作曲[27-9歳]、2Fl,Pf)
I.Allegro 4/4,etc
II.Lneto(dans un sentiment solitaire) 4/4,etc
III.Molto vivace 4/8,etc
● ショッカー:Gary Schocker
(1959.10.18.アメリカ・ペンシルヴァニア州イーストン〜ニューヨークまたはイーストン在住[現在47歳])
−A Fond Farewell(9.11に寄せて)(2001年作曲[42歳]、Fl,Pf)
I.4/4
II.3/4
III.4/4
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
● カルク=エラート:Sigfrid Karg-Elert
(1877.11.21.ドイツ、オーベンドルフ・アム・ネッカー 〜1933.4.9.ライプツイヒ[55歳])
−シンフォニック・カンツォーネ Op.114(1917年作曲[40歳]、Fl,Pf)
● 武満 徹:Toru Takemitsu
(1930.10.8.東京〜1996.2.20.[65歳])
−「マスク」2本のフルートのための(1959年8月作曲[29歳]、2Fl)
I.CONTINU:Lent extreme
II.Incidental
● ショッカー:Gary Schocker
−2本のフルートとピアノのための3つのダンス(1993作曲[34歳]、2Fl,Pf)
I.Easy Going 4/4
(「R.シュトラウス:ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」のモティーフで)
II.Moody 4/4
(「R.シュトラウス:サロメのダンス」のモティーフで)
III.Coffee Nerves(Prestissimo) 2/2
(「ベートーヴェン:レオノーレ第3番序曲」のモティーフで)
アンコールは、「蝶々」(近藤盟子編曲、隠しテーマ:チューリップ、スーパーマリオ)でした。
新しい曲、つまり、現代曲は敬遠されがちだが私は好きだ。性能の上がった現代の楽器のために書かれているわけだから、フルートという楽器の良さを遺憾無く発揮されてるからだ。ただし、実験色の濃い前衛的な作品は苦手だ。本日のプログラムは、これからも人々に愛され続けるであろう名作を並べた。
矢代秋雄の作品は、パリ留学時代の作品で出世作でもある。勧められて書いたそうだが、全楽章変拍子の鬼だ。双方のパートから互いに旋律を受け渡し合い、緊張感と流麗さをかもし出す名曲。3楽章は1拍ごとに交互に演奏するのだが、聞いているとまるで1人で演奏しているかのようにも聞こえる。アンサンブルの楽しい曲。
前半2曲目のショッカーのA Fond Farewellは、実は20世紀ではなく21世紀になってからの作品。アメリカの9.11.テロ事件の哀悼の作品だ。タイトル「A Fond Farewell」を直訳すれば「愛をこめた告別」になるのだが、しっくり来ないのであえて原題名を表記した。もの悲しい、しかし、美しい3つの小品か成る。比較的初級者でも楽しめるお勧めの作品。
休憩を挟んで後半最初の曲はエラートだ。エラートと言えば、無伴奏ソロフルートのためのソナタ「アパッショナータ」が超有名だが、アパッショナータを知る人ならば今宵演奏したシンフォニック・カンツォーネを聞いて、え!?あのエラートがこんな美しい曲を書いているの?、と、驚くことだろう。それほど作風が違うのだ。エラートの師には、ライネッケ、グリーグ、ドビュッシーなどが名を連ねるが、ドビュッシーというのが正直異質に感じる。アパッショナータやフルートのエチュードを聞けば、不思議な音階と響きに少なからず驚かせられるからだ。シンフォニック・カンツォーネは、冒頭の主題からフレンチで、コーダの感動的な盛り上がりもフレンチなのだ。ドビュッシーに習ったと聞けば少しは納得できる。でも、ドビュッシーと言うより、ゴーベールなんだよなあ。。。ただし、フランス作品のように"音"をたっぷり聞かせるような長い音は少なく、ひたすら細かく動く。聞き慣れない響きも斬新で、ああ、エラートなんだな、と思わされる。この曲の知名度は今一つだが、もっと演奏されるべき曲だろう。そして、必ず20世紀の名曲として構成に伝わっていくはずだ。超オススメ。
続いて武満 徹の古典的名曲のマスク。女形のお面をイメージした作品だそうだが、少々習作的な面を感じる。全体的に、1曲目は特に、ゆったりとした時間を要求する。とても遅いテンポ指示は、緊張感を持続させるのを困難にしている。しかし、2本のフルートが綾となって融けては離れる響きは面白い。この曲も変拍子のかたまりだが、そこに些かの疑問を持たぬでもない。
最後にもう一度ショッカーの登場。ショッカーの作品は小難しいところがない。天才少年と言われたショッカーがそのまま曲の中に投影されたような楽しさがある。3つのダンスは、それぞれにイメージとなるモティーフがある。ティル冒頭の、たららった、、、いや、文字じゃ分からないな。とにかく、瞬間の音型を真似ているだけで、旋律自体は全くの別物。でも、モティーフがあると聞かされなくても"似ているなあ"と思ってしまう秀逸さがすごいと思う。第2曲は、これも比較的初級者でも演奏可能で、より自由な、古典では無い曲を望むなら最適なアンサンブル曲だろう。
次回はクーラウの二重奏の特集です。
お楽しみに!

ユーモアと鋭いツッコミの解説者、大竹さんとのやり取りは楽しい。
一体何を笑っているんだか。

休憩中に初めてのお客様と。フランクなお付き合いが信条です。

「へえ、あの曲の譜面ってこうなっているんだぁ」休憩中に譜面台に人が集まります。
<本日のコラム>−−−−−−−−−−−−−−−
フルート・コミュニケーション Vol.130
■尊敬とは■
前にも書いたのだが、趣味は暇つぶしではない。もちろん、高尚な事柄に関わっているという自己満足でもない。大体、芸術に高尚もへったくれも無い、そこにあるのは純粋な心だけである。
いま、クライスでは今月末の発表会へ向けて皆頑張っている。私はレッスンの中で、技術的にこれが出来なきゃダメ、と言ったことはない。ただ、目標に向かって頑張って下さい、と言うだけである。ただし、その為の基礎知識を得なければならないのは当然のことだ。私自身は、厳しいのではなく、厳格だ、とは感じることがあるが、熱意もなくうわべだけの人は嫌いだ。幸いにしてクライスにはそのような人はいない。皆熱心で頑張り屋でレッスンに付いてくる。当然、腕前は上がり毎回確実に良い演奏を聞くことが出来るのだ。
誰しも生活の環境が変わることがある。レッスンに通えなくなる人も当然出てくる。昨日のことだが、日頃レッスンに来られず、余暇も持てず忙しくしている生徒が4ヶ月ぶりにレッスンに現れた。その忙しい合間を縫って、月末の発表会へ出場するためだ。曲を決め、楽譜を渡したのが本番の1ヶ月前。それから2週間、どうやって練習していたのか上々の出来にとても感心した。その前向きさが素晴らしい。
良いレッスン、つまり、人間として最低限の良好なコミュニケーションを取るには尊敬が必要だ。この生徒のように尊敬できる生徒を沢山持つ私は幸せ者だろう。しみじみ思う。
(ま)
<Vol.130 本日の打ち上げ>−−−−−−−−−−−−−
*以下7枚 EOS Kiss Digital N + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACRO

今日の打ち上げ参加者は10名ほど。
最近楽器を買ったばかりのうさ子のフルートで盛り上がり、あ、食べ方が色っぽいーー、この和辛子「う●●」みたいだ(撮影済み)、、、とにかく楽しく大騒ぎ。

打ち上げを早々に切り上げ、向かいのファミレスへ移動。ミニヨンで初めての2次会かも。テンションはそのまま。

アヤシイ2人。ナニしてんだか。もっとくっつけ!

お目当ては、これ!やっぱり、これ!!

デザートが来ると、みな一斉に写真撮りまくり。写真部員のたまごです。

撮った画像を早速チェック。mixi用だとか。楽しみにしています!
●演奏会へ向けてどうやって

いつものファミレスで本番前の食事。注目すべきは歩の前にあるタバスコ。ピザだけでなく、ハンバーグ、それだけじゃ物足りず、ご飯にもかけていた!タバスコは空寸前に。すげーぞ、ヘンタイ歩。
よろしくお願いいたします。

















