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[ミニヨン129] ロココ、ギャラントの華・II
◆「クライス・フルート・ソロイスツ」ミニヨンサロンコンサート Vol.129
  〜ロココ、ギャラントの華・II〜 3Fl
◆公演日:2007.3月10日(土) 19:00 開演
◆出 演:Fl.上坂 学(お話し) flute quartet [4H]
◆会 場:名曲喫茶・ミニヨン

バロック時代から古典時代への変遷を辿るシリーズ、その第2弾です。


*全て CANON EF-S18-55mm F3.5-5.6 II USM
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ゲネプロ

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ゲネプロ

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ゲネプロ

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ゲネプロ(buggy撮影)

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準備完了!

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いざ本番、楽しくやろう!(buggy撮影)

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アンコールが終わって(buggy撮影)

プログラムは以下の通り。

● カル:Leonard von Call
 (1768.オーストリア・チロル地方〜1815.2.19.ウィーン[47歳])
   −3本のフルートのためのセレナーデ Op.41
     I.MARCIA 2/2
     II.Allegro 3/8
     III.Adagio 3/4
     IV.MENUETTO : Cantabile 3/4
     V.Adagio 2/4
     VI.POLONESE 3/4

● カル:Leonard von Call
 (1768.オーストリア・チロル地方〜1815.2.19.ウィーン[47歳])
   −3本のフルートのためのトリオ Op.2/1
  ケーラー:Gottlieb Heinrich Koehler
 (1765.6.7.ドイツ・ドレスデン〜1833.1.29.ライプツィッヒ[67歳])
   −3本のフルートのための"楽しみ" Op.117

(この曲は上記2作品を1つの曲として編纂されたものです)

     I.INTRODUZIONE : ANDANTE MAESTOSO 3/4 - Allegro 4/4
     II.Andantino scherzando 3/4
     III.Menuetto 3/4
     IV.Allegretto scherzando 2/4
     V.Andante 3/4
     VI.RONDO : Allegro 2/4

   −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

● ドヴィエンヌ:Francois Devienne
 (1759.1.31.フランス・ジョアンヴィル〜1803.9.5.パリ[44歳])
   −トリオ 第6番 イ長調
     I.Allegro brillante 2/2
     II.Adagio 3/4
     III.Poco moderato 3/4

   −トリオ 第5番 ト短調
     I.Allegro poco agitato 2/2
     II.Largo 4/4
     III.RONDO : Presto 2/4

アンコールは、ボワモルティエ:5本のフルートのための協奏曲からh-moll Op.15/4 第3楽章Allegro 3/8 でした。

ロココ、または、ギャラント(主にドイツ)形式は、バロック時代の様式や形式を継承しつつ、より華やかに音を奏でる音楽だ。古典派やロマン派に比べると様式感が強くカチッとしている。それなのに華やかなところが面白いのだ。

カルは裕福なチロル地方の家系に生まれ、最初プロシアで職を得た。その頃大バッハの次男エマヌエルは大王に仕えていたはずだから会うことがあったのかも知れない。その後ウィーンでも活動していたらしいので、今度はベートーヴェンとも接するチャンスがあったかも知れない、そう考えるとわくわくする。当時カルは人気音楽家で、ドイツでは彼の様々な楽器のためのセレナードは"熱狂的"な支持を得ていた。セレナーデ Op.41は、ドイツの香りのするシンプルなトリオで、アマチュアでも十分楽しめる楽しい作品だ。

2曲目はカルとケーラーとの合作とも言うべき曲で、最初ベートーヴェンの作と思われていた。ケーラー(エチュードで有名なケーラーではない、彼はイタリア人で名はErnesto)はドレスデンの出身で、ライプツィッヒの歌劇場のオーケストラやゲヴァントハウス管弦楽団のフルート奏者としてだけではなく、オーケストラのヴァイオリニストとしても活躍した多才な人だ。オケのフルート奏者、次にオケのヴァイオリン奏者、再びフルート奏者になり、46歳の時には打楽器奏者としても活躍している変わり種。面白い。この曲は、ケーラーが自身のトリオにカルの作品を織り交ぜ、前奏を加えて完成させたようだ。楽譜の前書きには、"method" at the time. と書かれている事からも、当時としてはよくあることだったのだろう。人の出来の良い作品を自分の物として出版してしまったり、出版社も出版社で、楽譜を売るために無名の作曲家の作品に有名な作曲家の名前を付けて売るなどしていた時代なのだ。もっとも、我々も人気の高い名曲シリーズの演奏会の仕事で、曲の流れを考えプログラミングするから、同じような感覚であろうと言えなくもない。たくさん出版されている「名曲○○曲」という楽譜と同じと言えば乱暴だろうか。ケーラーの実力なのか、カルのセレナーデよりも完成度の高い作品となっている。

後半は2曲のドヴィエンヌのトリオを演奏した。ドヴィエンヌについては先月の日記に譲るが、彼のソナタや協奏曲同様、技巧的で極めて華やか、ソプラノ単旋律楽器であるフルートの響きの薄さを補ってあまりある作品だ。トリオの定番と言っていいだろう。



<本日のコラム>−−−−−−−−−−−−−−−

・フルート・コミュニケーション Vol.129


■楽器とは■

 家電業界同様、フルートの世界もそれはそれで競争が激しい。いかに有名な奏者に使って貰うか、その広告効果も重要だろうが、他のメーカーとの差別化に奔走している。確かに、モダーン楽器としての性能が上がることは望ましいのだが、ただ単に奇をてらうような設計思想が横行しているように感じることもある。我々奏者が楽器メーカーに求めるのは、どんな素材でどんな仕様なのかでは無く、そのメーカーの「音」への哲学が知りたいのだ。日本の自動車メーカーのように、大衆車に膨大な車種が存在するがごとく同じクラスの楽器に多種な仕様を存在させるメーカーもある。それぞれに利点があって、良く鳴るなあと感じたり、このメカニズム、その素材は便利で良い音がするなあと感心するのだが、使っていて、はて、このメーカーは一体何を言いたいのかな、と感じることも事実なのだ。プロの奏者もそれぞれで、一度気に入ったら滅多なことでは楽器やメーカーを変えないという奏者もいれば、少しでも良いと思える楽器があれば乗り換える奏者もいる。勿論、技術や感性において最大限の努力は惜しまないのは当然である。

 楽器との相性もあるのだろうが、楽器を変える他に自己を高める手段がないという奏者が、少ないけれども、確実に存在する。奏法は完璧で完成している、ということを意味するわけで、これはもの凄いことだ。プロとして尊敬するし、自分もそうありたいと思う。

(ま)


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大学で最後の合わせ。最後の最後でも進化する。人の能力を引き出すのは心である。

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食事も終わり、お腹いっぱい〜、もう苦しい〜、と言っていても、デザートは別、なのダ。

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隣のテーブルのカップルがなんと婚姻届ラブを書いていた。気になるぅ〜聞き耳を立てる


来月のミニヨンは、「20世紀の音楽・VII」と題し(21世紀の曲もあるケド)、数々の名曲をお届けします。お楽しみに!


よろしくお願いいたします。
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